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ブログ記事|凄まじい情熱が全てを凌駕した素晴らしい作曲家シューマン

凄まじい情熱が全てを凌駕した素晴らしい作曲家シューマン


偉大な作曲家たちの音楽的な才能は、私のような一般人には遠く及ばないものです。

素晴らしい曲の旋律は一度聴けば覚えられる‥‥というのは、私のような一般人のレベルですが、モーツァルトやグラズノフは、初めて聴いた一時間ほどの管弦楽曲を聴いた直後に全曲をピアノで再現して弾けたというから、人知を超えた凄いレベルの音楽的な才能 です。

音楽史に登場するような何十人もの偉大な作曲家たちは、皆、一般人の想像を超える高いレベル音楽的才能の持ち主たちですが、そうした達人たちの中にも、その才能の優劣は存在する筈です。

達人たちの中で、持ち合わせている 音楽的な才能 という点でいえば、決して恵まれてはいないと思われる作曲家に19世紀のドイツのロマン派を代表する作曲家 ローベルト・アレクサンダー・シューマン(Robert Alexander Schumann)1810年~1856年を挙げることが出来ます。

シューマンは 絶対音感 を持っていなかったと言われ、オーケストレーションも下手なために響きが悪く、指揮者が何らかの手を加えないと演奏に耐えられないという批判さえ言う人もいます。

個人的にはシューマンのオーケストレーションが酷いとは私は全く思ってなく、シューマンが思う微妙な音色を引き出すために、旋律を演奏する楽器を重ねるなどしているのであって、くすんだ音色しか鳴り響かないのとは違うと思います。

また、ピアノ曲も、誰が弾いても、それなりに良い響きがする、とても器用に巧く作られたショパンなどとは、ある意味で真逆で、シューマンの曲を楽曲として鳴り響かせるためには、ピアニストの高度な演奏技術が求められます。

このように音楽的な才能という点では、シューマンという作曲家は 完璧からはかなり遠い作曲家 かもしれませんが、それを補うのにあまりある 凄まじい音楽的な情熱 で曲を作っていて、多くの聴衆の心に強い感銘と感動を与えるのだと、私は思います。

楽譜に記されていることだけを演奏しても、シューマンの魂の中で鳴り響いていた音楽を聴くことは出来ませんが、とても素晴らし演奏を聴いた時にのみ、(きっと)これこそがシューマンの魂の中で鳴り響いていた曲なんだ! と感じて感動するのです。



( 続く )



「音楽の素晴らしさ」の前回のBLOG記事
新たなモーツァルトのト短調交響曲が発見(発掘)された! は下記のURLとなります。
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「音楽の素晴らしさ」シリーズの各掲載は下記のURLとなります。
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また、既にシリーズ連載を終了した 伝説のピアニスト (日本で超絶技巧練習曲1837年版を初演したピアニスト 川上敦子 さん) 全25話 もあわせてお読みいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/425e60748dfa331bec8b445953003a7a



他の連載シリーズは  こちら  となります。

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2016/4/24 23:00:11

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