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ブログ記事|《栽培日誌 その2》・・・スイカは、やっぱ丸くないと!
《栽培日誌 その2》・・・スイカは、やっぱ丸くないと!
スイカは丸い...当たり前と思うでしょうが、実はなかなか丸くならないんです。
品種によっては、ペイズリーのような勾玉形やラグビーボール形などもあります。( 過去の参考記事 )
四角とか人面顔のようなワザと型枠矯正したスイカなどを除けば、まん丸のスイカしか一般的には目にしないと思います。
そういえば、数年前に四角いスイカに挑戦したことがありました。( 当時の記事はこちら )
しかし、食べ物としてのスイカは自然な丸い姿のほうが安心でおいしい?ということもあり、現在は矯正したスイカには興味ありません。
でも、実際まん丸のスイカは当たり前のようでも、作るとなると結構難しいものなんです。
昨年は多くの 教訓 が得られた年でしたが、その中で丸いスイカができるポイントを学ぶ機会もありました。
まずは、何といっても元気な雄花と雌花を咲かせる必要があります。
それも規則的に咲いていく雌花のリズムを考えながら、雌花に養分を集中させるためツルを整理誘導してあげるといいようです。
そして花が咲いたら交配となりますが、天気が好ければミツバチたちが次から次へとせっせと働いてくれます。
でも、狙っている雌花(3番花とか4番花)にちゃんと交配させるには、やはり人の手でやってあげることが確実です。
ただ何気なく、雌花を見つけては雄花をくっつけているだけではダメなようです。
‘やたらめったら’ヤッテいても、良い子孫(丸く大きいスイカ)が残せるものではありません。
ついつい「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」的な発想で、とりあえず交配してしまいがちですが、よく見ると雌花には丸くなる素質があるようです。
こんな果実をよく見かけます。(ウチの圃場ではかなりの数があります... )
本来は早目に摘果すべき変形果ですが、せっかく付いたのだからともったいなくてそのまま育てても、 経験上最後まで丸くなることはないようです。
多少角が取れてもずっと三角形のままです。
よく観察すると雌花が咲いた段階でそれは予想できるということです。
それは...
↑ 雌花の真ん中にある花房が3つに分かれているのがわかります。
↑ こちらは4つに分かれています。
この差が丸くなる素質の違いのようです。
交配すれば必ず着果するというわけでもないので、保険をかける意味で受粉が成功してから選んで摘果しても遅くはないと思います。
ただ、花が咲いた段階で摘むことで、スイカも人も‘背水の陣’を敷き、真剣勝負をするという‘こだわり’が職人と呼ばれる域なのかもしれません。
・・・ワタシにはできてませんが...
今年は今のところ天候も落ち着いていて、順調な生育のようです。
しかし昨年のように、いつ何が起こるかわかりませんから...ましてや、エルニーニョで冷夏のうわさ?もあります...
そういえば、着果で苦労したスイカ栽培2年目の記事を思い出しました。( 2010年6月27日投稿記事 )
・・・ さて、6年目のスイカはどんな‘実’がなるのでしょう?!