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ブログ記事|建設業のホコリ!?
建設業のホコリ!?
先日、3年ぶりに北村山地域建設業フォーラムが開催されました。
今回のテーマは、「誇りを持とう!この産業!この仕事!!」
まず第1部では、脇 雅史 参議院議員を講師にお迎えし、地域振興についての講演をしていただきました。
つい最近まで、公共事業が「悪」であるかのごとく伝えられ、建設産業の長期低迷時代が続きました。
雇用確保や生き残りをかけて新規事業に取り組んだり、利益無視の低価格受注などで企業の体力消耗はどこも限界状態であったように思います。
その結果として、人材不足、特に若年層の後継者不足が顕著に現れてきているのが現状です。
その昔から3K・5K産業として悪名高い建設業ですが、さらに厳しい状況下にあってはまさに泥沼の状態でもありました。
そして厳しい施工単価の中、社会保険への加入徹底をはじめ施工体制台帳等の整備など本来の仕事(?)以外に費やす時間や費用がどんどん増えてきています。
( ※ようやくフツーの会社?並みの環境に近づきつつあるのかなと思えます...が、
・・・いくら仕事をこなしても利益がでないどころか、マイナスの積み重ねという感じが正直なところです。 )
ところがここにきて、震災復興や国土強靭化政策に伴う需給バランスの乱れにより、発注しても受注業者がいないというような現象も発生しています。
( ・・・ある意味、仕事が選べる ... )
また、昨年成立したインフラの品質確保と担い手の確保を主な目的とする「担い手3法」と呼ばれる法改正により、建設業界に少しづつ追風が吹き始めているようです。
まだまだ実感するまでには多くの時間がかかるかと思われますが、少し明るさを感じる世の中になりそうです。
また2人目の講演では、 3年前のフォーラム でもお話していただいた(社)仙台市建設業協会副会長の深松 努氏をお迎えしました。
震災時の業界としての対応を「仙台方式」という形で語られました。
特に震災廃棄物の処理に関しては、9つの作業部隊を編成することで他の地区に比べると、かなり早いペースで完了したということです。
また心に届いてきた言葉では、「技術集団の建設業者が消えた地域は、人々の暮らしを守れず廃れていく」という内容です。
‘あーだ!、こーだ!’と陰口を言われるのも、地域の生活に少なからず影響を与えているからなのかも知れません。
それゆえに、「安心・安全な地域・生活環境づくりに大きな役割を担っている」という誇りをもっと持つべきだなと感じるところです。
今、業界では若い人材を呼び込み、技術の継承と担い手の確保というのが大きな課題となっています。
ということで、今回は各会社から現場を支える技術者たちが大勢参加し、グループ討議も行われました。
現場の現状や率直な意見が出されましたが、自然が相手だけにいろいろな苦労があるようです。
しかし、何といっても今回のフォーラムで一番の効果は、第2部の交流会だったのではないでしょうか!?
アトラクションとして、「故郷山形の言葉への誇りとこだわり」満点の歌手「 朝倉さや 」さんのミニコンサートです。
以前は、某工業高校土木科の同窓会など技術者同士の交流会 が結構あったように思いますが、今はほとんどありません。
実際に現場を担当する技術者たちが集まり、交流するという機会はとても刺激になって好いように感じます。
・・・ところで最近、戦後70年ということで憲法をはじめ様々な話を耳にします。
中でも戦後の日本人の愚民化政策が見事に成功し、未だに植民地化が進んでいると言う人もいます。(3R + 5D + 3S + TPP?)
そして今こそ「日本の歴史や文化・伝統を見つめ直し、日本人としての誇りを持とう」という言葉もよく聞こえて来ます。(⇒ 参考記事 )
建設業と戦後の日本、次元は全然違いますが、ある意味ちょっと似たようなところを感じます。
物を作ることが疑う余地もなく善として見なされ、建設業は農業に次いで優遇されて来た過去があります。
確かに目的の伴わないインフラ整備が行われてきたことも事実かと思われますが、利便性のあるインフラは地域にとっては有益な財産になります。
私が住む地区のすぐ目の前には、かなりの時間を費やしながらも、 例の高速道路 が着実に進行しています。
もうすぐ春 、インフラ整備に伴うホコリが多少?伴いますが、ホーキを持ってガンバリます。
皆様、どうぞよろしくお願いします。
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