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ブログ記事|海外ワーキングガール事情(4):日常生活、義家族、仕事の展望
海外ワーキングガール事情(4):日常生活、義家族、仕事の展望
- 「OLマニュアル」海外ワーキングガール事情(1):スペイン第三の都市バレンシアと食べ物
- 「OLマニュアル」海外ワーキングガール事情(2):バルセロナで就職そしてバレンシアへ転職
- 「OLマニュアル」海外ワーキングガール事情(3):自営業とスペインで仕事をする際の理想と現実
「OLマニュアル海外ワーキングガール事情
Vol.115:スペインに留学したい人を応援する スペイン留学エージェンシー 盛 千夏
バレンシアでの日常生活と大人気の日本食
海外で仕事をしていると言うと、華やかな日常を想像されがちですが、実際はいたって地味なものです。
平日は朝食を食べたらすぐに 仕事 です。まずはメールチェックから始まり、頭が冴えている午前中は運営しているサイトの記事や 旅行サイト の原稿を書いたり、サイトの手直しをしたり。リフレッシュしたい時は少し家事をする場合もあります。
日本と違うのは、スペイン人の夫が 昼食 を食べに帰宅すること。私は自営業なので夫の転勤を機に彼の会社から徒歩5分の場所に引っ越しました。会社勤めにも関わらず、朝・昼・夕と夫婦が一緒に食事をとるのはスペインらしい光景です。
昼食後は、契約しているバレンシアの会社の外注仕事(1日4時間)をし、その後は引き続き午前中の業務を続けます。夕食後や週末もペースを落としつつも仕事をしていることが多いです。
スペイン生活を綴るブログの更新も大事な仕事の一部で、外出時はネタ集めに必ずデジカメを携帯しています。レストランや雑貨店の写真を撮らせてもらった事が縁で、友人や知り合いがたくさんできたのは思わぬ収穫です。
週末は夫と2人でレストラン開拓を楽しみ、2~3週間一度は義両親の家に出かけランチをともにします。
料理が趣味なので、 友人を招いて和食を振る舞う ことも。スペインに留学生としてやってきた16年前は、「日本人って生魚食べるの気持ち悪い」なんて言われていましたが、今や和食ブーム! 寿司・天ぷら以外にも、ラーメンやお好み焼きが好きだというスペイン人もたくさんいます。
「お寿司食べたい!」、「日本食食べさせて!」という友人たちのリクエストに応えて巻いた 巻き寿司 の数は500本以上。スペインではにぎり寿司より巻き寿司、それも裏巻きが人気です。
和食を作れるとパーティでも話題になるし、自然と友人もできやすいかもしれません。
スペイン義家族との関係
スペインは言わずと知れたラテンの国で、とにかく家族が一番。親も子離れできていませんが、子供も親離れできていないというのが現状です。
失業率が高く、大学を卒業しても親のすねをかじらないといけない場合が多いのと、今の60代以上は専業主婦も多く、家族の面倒をみるのが生きがいであり、そういったことから特にママは家族にべったりです。
毎日母親から電話がかかってくるのは当たり前、毎週日曜日のランチは必ず家族一緒に、と言った感じで、これは北ヨーロッパ人や日本人からみると驚きです。反対にスペイン人から見れば、私達日本人の家族との接し方は冷たく感じるかもしれません。
幸い私の夫は親離れできており、 義母 は自分の人生を謳歌しているため、私達にラテンママらしい愛情は注いでくれますが、執着や干渉はしてきません。また、義両親は若いころパリに移住し、何年も海外で暮らした経験があるので、私が日本の家族と離れていること、スペインではよそ者=移民であることをよく理解しています。「あなたのスペインのママは私よ!」と初対面の時に宣言してくれた義母は、まさに愛にあふれるスペイン人のママそのもの。
義姉や 姪っ子 からも温かく受け入れられ、義家族には本当に恵まれ感謝しています。
今後の目標と夢
スペインに来た当初の夢は「スペインの 永住権 を、婚姻という形ではなく自力で取得すること」でした。数年前にその夢が実現し、これがスペイン生活での一区切りとなりました。
永住権にはとてもこだわりがあったのですが、いざ取得すると憑き物が落ちたように、自分はどこに住んでも自分、日本に帰国してもいいし、夫によい話があれば、他の国に移住しても良いと思えるようになりました。
現在も 留学エージェンシー とバレンシアのある会社の外注仕事の二足の草鞋生活ですが、今後は留学エージェンシーの収入を安定させ、近い将来留学エージェントのみで一本立ちしたいと考えています。
また最近バレンシアの観光・生活・留学情報を網羅したポータルサイトの作成を始めました。以前は母や夫に頼りっぱなしだったWEB制作も、少しずつ自分でできることも増えてきたので、ライフワークと勉強を兼ねオンラインにUPを目指しているところです。
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これで、「OLマニュアル」海外ワーキングガール事情の記事は終わりです。色々書ききれていない苦労もあります。でも、東京に住む叔母は、この雑誌記事を読んで泣いてしまったとか…。
海外生活って華やかに見えますが、外国人で異国で暮らすということは大変なんですよね、本当に。
お付き合いいただきありがとうございました!