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ブログ記事|小学生に話したい特別授業
小学生に話したい特別授業
私がお世話になった弁護士の先生が、特別講師として イジメ防止の授業 をなされたそうです。
生徒さんからの感想は、個人情報があるので内容の詳細は公表されていませんが、内容の濃い、素晴らしい授業だったようです。
外部講師などを招いて、普段とは異なる話を聴くことは、生徒さんの心 の成長の観点からも、凄く良いものだと思います。
弁護士の先生との会話の中で、私の父親を自宅介護した経験談 なども、特別授業になり得るとの話になり、オファーがあることは1,000%ないでしょうが、兄が勤める 有名私立小学校 で、是非、授業をさせてもらい、介護の必要性を生徒さんたちに、お伝えしたいものだ‥‥という話になりました。
ということで、私も一応は、教育学部の卒業で、教育実習の時に学んだ 授業の構成を組み立てる やり方などは、忘却の彼方に置いて、忘れてしまってますが、どんな授業を行うかのプランを作ってみました。
自己紹介などを終えた後の授業の冒頭で、生徒さんたちの中に、現在、まだ赤ちゃんの弟か妹がいる人がいるかを質問してみます。
該当する生徒さんがいれば、その人に、いなければ、赤ちゃん時代の弟か妹の様子を覚えている生徒さんに、(赤ちゃん)の日々の様子 を話してもらいます。
赤ちゃんは、本当に何も出来ない。両親や周りの人に助けてもらって生きている。 人間とは、そのような生物的な特徴を持った生き物 だということを全員で共通認識します。
次に、生徒さんに質問してみます。
「今の皆さんは、既に、ご両親などの大人の助けがなくても大丈夫ですか?」
おそらく、完全に大丈夫だと言えないという回答が出ると思うので、それらの回答をいくつか黒板に書き出します。
現在の生徒さんたちは、赤ちゃんの時に比べれば、自分で出来ることが格段に増えています。
赤ちゃんの時から比べた現在の成長を視覚的に確認できるよう、生徒さんから出てきた回答を黒板に有効に書いてきます。
次のステップとして、更に生徒さんに質問してみます。
「皆さんが、これから、どんどんと成長していき、何歳ぐらいになれば、ご両親から何の支援もなく(変な意味でない)「対等」になれると思いますか?」
いつまで経っても対等になれることはない。
という意見も出るかもしれませんが、親への尊敬の念などの精神的な部分ではない、人間の生活能力という生物学的観点や経済学的観点から照らし合せて、生徒さんたちが社会人になった時点 が、ある意味でご両親と対等になる時だということを、共通認識として持ってもらうようにします。
「皆さんが立派な大人(社会人)となった時の、ご両親の気持ちを想像してみて下さい。」
もう、これからは、手がかからなくなったので、思いっ切りホッとしている筈だ。
というような可愛いウケ狙いの意見が生徒さんから飛び出してくるかもしれませんが、生徒さんが立派に成長した時、ご両親は、最高の喜び を感じられる瞬間なのだと、そして、この瞬間のために、ご両親は、皆さんが赤ちゃんの時から現在も継続中ですが、精一杯の愛情 を注いで、皆さんを育ててくれているのだということを全員で再認識します。
初任給で親にプレゼントを買う人が多いのも、今まで育ててくれた両親への感謝の気持ちを表しているからだということも付け加えておきます。
立派に成長した皆さんと、ご両親との (良い意味での)対等な関係 は永遠に続くのかどうかを質問します。
寄せられる回答が 「No」 なのは当たり前ですが、理由が「死」なのか、「衰え(老い)」なのかは、深く掘り下げていく必要があります。
死には、急死の場合もあれば、不治の病(余命※※ヶ月)など、大きな悲しみを伴いますが、この授業で私が取り上げたいのは 「衰え(老い)」 の方です。
生徒さんから 認知症 という回答が出れば最高ですが、出なかったとしても、衰えの病気 として、そのようなケースもあり得ることを紹介して、共通認識します。
ご両親の「老い」が始まると、皆さんとご両親との対等な関係が終わってしまい、逆転現象 が始まることに生徒さんに気づいてもらうようにします。
「そうなってしまった時に皆さんはどうします?」
純真な心を持つ小学生の皆さんは、きっと 「今度は育ててもらった時の恩返しをする番だ!」 と、口を揃えて答えてくれると思います。
この写真を見せて、質問してみます。
「この写真は我が家の室内ドアの周りの木の写真ですが、どうして、こんなに削れてしまっていると思います?」
勿論、正解など出る訳がありません。
このドアの所を毎日2往復、9年間、車椅子が通りました。
乗っていたのは、重度の認知症だった私の父親 です。
父親の身体に負担がかるので、ぶつからないように細心の注意をして車椅子で父を運んでいたけれど、それでも、たまに少しだけ車椅子が接触してしまうことがあって、9年間の積み重ねで、この箇所だけが削れてしまった ことを紹介します。
時間にも限りがあるでしょうから、父の介護の様子を、小学生にも、解るように必要な部分は割愛してでも、介護が何かという全体像 を理解してもらえるように内容を吟味して話をするつもで、また、生徒さんからの質問も多く受つけて、回答しようと思います。
そして、授業の最後は‥‥。
私の父親は、脳梗塞が発症して死を迎えるまでに 16年間 の時間がありましたが、もっと長い人もいれば、短い人もいます。
子供が何も出来ない赤ちゃんから小学生になるまでには、小学生から高校を卒業するまでには‥‥年月は決まっていて、全員が同じです。
親が子供の成長を身守るための時間は決まっていますが、衰いた(老いた)親の面倒・介護 の年月は一定ではありません。
また、子供は成長するに従って、面倒を看る親の負担は次第に減っていきますが、だんだんと具合が悪くなっていく親の介護は 次第に過酷 になっていきます。
「そのように大変な介護ですが、もしも、自分の親に介護が必要となってしまった時に、皆さんはどうしますか?」
という質問を最後にします。
「育ててくれた恩返しだから、絶対に僕は/私はする!」
少なくとも、頑張りたい! と思って、生徒さんたちの心が揺れ動いてくれたならば、この授業は成功だと思います。
小学生ぐらいまでの子供たちは、純粋な心 を持っているので、清い魂に訴えかければ、ちゃんと解ってくれる筈です。
幼い子供への扶養義務と老いた親への介護義務を謳っている 民法第877条 などを出して説明する必要など全くありません。
2015年2月7日掲載 親の介護は人として当たり前の義務 (民法第877条が作られる前から人類が培ってきた当たり前のこと)
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/27cac3027469a5af956726a5b6cdd534
関連情報
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http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/f42da295cb500583c21d4756d099d316?fm=entry_awp
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http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/04ec10f64370f8dce1c4249fe1cc1107
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http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/aeed6f55232f962f89470118746211a8
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2015/10/24 0:00:12