ブログ記事｜ブレイクニーさんという人を知っていますか？ 日本人ならば知っておきたい人の名前です

ブレイクニーさんという人を知っていますか？ 日本人ならば知っておきたい人の名前です

日本人ならば、1946年5月14日 極東軍事裁判（東京裁判）に日本の弁護人として法廷で発言してくれたアメリカ合衆国人 ベン・ブルース・ブレイクニー（Ben Bruce Blakeney）氏の名前 を是非とも知っておく必要があると私は思います。

改めて私が言うまでもなく、極東軍事裁判の判事たちは英領植民地だったインドより来たパール判事（唯一Ａ級戦犯全員の無罪を主張した人）以外は全て法律の素人からなる戦勝国側の人間で構成されて大東亜戦争の責任を全て日本に押しつけようとするものでした。

ソ連やフランスの判事に至っては、同時通訳で裁判が行われた英語とも日本語のいずれも理解できない人間が派遣されていた、とても裁判とは言い難い 酷い内容のもの です。

そのような一方的に日本人を糾弾する場であった法廷の中で、日本側の弁護をする発言をしたのが、ブレイクニー弁護士 でした。

彼の主張を要約すると

戦争は犯罪ではない。国際法で戦争が国家利益の追求の手段で認められていおり、過去において戦争の計画、遂行など戦争行為が犯罪として裁かれたことは一度もない。なぜならば、人類の歴史において、これまで、戦争行為が合法とされてきたからである。

戦争終結後に新たに打ち立てようとされている 平和に対する罪 という概念は、戦争開始時には、存在しなかったものであり、存在もしなかった法律で過去に遡って裁こうとしていること自体が誤りである。

この裁判では平和に対する罪として、Ａ級戦犯たちを裁こうとしているが、そもそも、国際法とは、国家に対する責任を追求するものであり、その法律をＡ級戦犯である個人にきせようとすること自体が間違っている。

と主張しました。

法律の専門家でない私が聴いても、ブレイクニー弁護士の主張は、全くの正論 だと思います。

そして、ブレイクニー弁護士の発言は更に続きます。

戦争行為により人を殺すことは、殺人罪には該当しない のだ。なぜならば、人を殺す行為を伴う 戦争 が、これまでの人類の歴史の中で 合法 とされてきたからだ。

真珠湾攻撃の爆撃で戦死したキッド提督の死に対して、爆撃をした人間に殺人罪が適用されるだろうか？

爆撃をした人間に殺人罪が適用されるのならば、私たちは広島に原爆を投下した人間、原爆投下を計画した参謀長の名前を挙げることが出来る。

我々は、その国の 元首の名前 を承知している。

固有名詞こそ、伏せましたが、堂々と法廷で トルーマン のことを挙げ、彼らは殺人罪を意識して広島に原爆を投下したのか！ と述べ、「原爆を投下した者たちが、この裁判で、日本人を裁こうとしている」と言って日本側の弁護をしてくれた人です。

尚、ブレイクニー弁護士が原爆投下に言及を始めた時に同時通訳の電源が突然、切断されため、極東軍事裁判の公式記録には、原爆投下以降の発言は残されていないといいます。

しかし、実際の発言が映像として残っており、下記のURLのYouTubeで誰でも、その場面を見て、聴くことが出来ます。
　 https://www.youtube.com/watch?v=EFpB2oN-scU

最後に本筋とは関係のない重箱の隅のような話ですが、ブレイクニー弁護士が キッド提督 と、英語のヒアリング力のない私にも Admiral Kidd と言っているのが聴こえ、他のネットなどにもキッド提督として、多く載っているのですが、キッドという提督はアメリカ合衆国にはいません。

日本海軍による真珠湾攻撃で戦死した、沈没した戦艦アリゾナの船長の名前が アイザック・キャンベル・キッド (Isaac Campbell Kidd）なので、彼のことを指していると思われます。



（　続く　）

このシリーズ「唯一の被爆国　日本の戦争について」の前回の記事　 これ以上市民を殺させない　畠田知事の出した避難命令 　は下記のURLになります。
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