ブログ記事｜苦渋の決断の末に兄に連絡をすることを決めました

苦渋の決断の末に兄に連絡をすることを決めました

父の具合が急変して緊急入院したのは2011年5月でした。

受け入れてくれる病院がなかなか見つからず、やっと自宅から車で一時間以上もかかる遠い病院の集中治療室に入りました。

よほどの奇蹟が起こらない限り もう助からないことも解りました。

奇蹟を信じながらも、同時に、出来るだけ安らかに父に最期を迎えて欲しいと思う 矛盾が錯綜 し、休養も睡眠も殆ど出来ない、病院と自宅の往復を繰り返す 心身ともに限界 の中で、後に解りましたが、母も私も、同じことを思い悩んでいました。

そうです。 兄のこと です。

過去の経緯を振り返ると、様々な思いが交錯しました。

一つには、父が危篤となれば、実家から連絡があるだろうと 高を括っている兄 の姿が見えてきました。

父の死に際にノコノコと登場して、その後の葬儀では、弔問に来られる有名私立小学校の学校関係者や父兄の代表の方に、「父は大病の末に‥‥」と、したり顔で応対する 兄夫婦の姿を想像すると、グッと堪えて、平静を装える できた人間 でいられる自信は私にはありませんでした。

また、逆のことも‥‥。

危篤の報を聞いても、今まで通りに無視をする兄の姿も一方で見えてきました。

言葉で表現するにも、あまりに困難なほどの酷い病状だった父。　14年もの間、一度も見舞いすらしてもらえず、危篤の報も無視され、人生の終焉を迎えてしまう父。　あまりにも、哀しく、無念な父の人生です。

父の危篤を兄に連絡し、想定される2通りのいずれであっても、不愉快極まりないストーリーが展開される ことはわかりきっていました。

今まで通り、何があっても、もう兄には連絡しない というスタンスを貫いたほうが、よほど良いことは解っていました。

兄が父の危篤を、誰からも知らせてもらえなかったとしも、それは 自業自得 に他なりません。

凝縮された時の狭間の中で、私自身、様々な思いが交錯していました。

しかし、苦渋の決断の末 、兄に父の危篤の連絡をした方が良いという結論に私は至りました。

最大の理由は、人生の終焉を迎えようとしているのは、私ではなく父 なのですから。

兄に対して、様々な思いを父は抱いても、父は最期に 実の息子である兄に会いたい！ と思っているに違いないと思ったからです。

そう思えば、私がどんなに不愉快な思いをしようが、父のために耐えるべき、耐えられると思ったのです。

こうして下した私の決断を、果たして母は、どう受け止めるのだろうか？

母の様々な心を察すると、賛同してもらえる可能性も、猛反対されてしまう可能性も、いずれも十分に考えられます。

それだけ、兄の親不孝の限りを尽くした所業が酷い という意味です。

とはいえ、私の中での結論は出たのだから、意を決して、母に思いを伝えなくてはなりません。

静かにタイミングを見計らって、何往復目かの病院へ向かう車の中で、私は自分の思いを母に伝えました。


（　続く　）


関連情報

・【兄の悪業の事実】殺人とまでは言わないけれど、それに近いこと
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・介護放棄 「高い学費との評判の有名私立小学校教師＝私の兄は父親の墓の場所すら知らない親不孝」 道徳ゼロ
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・4380万円の父の介護費用を1円も払わない兄に対して提示した調停和解案を全文掲載
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・こうして兄はマインドコントロールされてしまいました
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・もしも兄が改心したならば、天国の父は許すだろうか？
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「兄の良心の回復を願って」シリーズの前回の掲載 【ご乱心】 兄の歴史 時代の流れを簡単に説明します のリンクは下記のURLになります。
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「兄の良心の回復を願って」シリーズの各掲載のリンクは 下記のURL になります。
　　 http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/77bbdaaee9cb0875b7867e6f84584ad1

このBlogの他の連載中、連載完了の各シリーズの目次へのリンクは 下記のURL になります。
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